中学生だけでなく高校生でもテストの結果、間違いが計算ミスだったという人は多いですが原因は同じです。
ミスしやすい方法で計算していることと、ミスを減らすことをしていないからです。
ここでは小学生でもできる計算ミスを減らす方法と高校生でもやっているミスの減らし方をお伝えします。

中学生だけじゃなく高校生でも計算ミスはする原因とは

実は計算ミスはなくなりません

私は計算ミスをしないという人に出会ったことがありません。
全国でダントツの1位だった生徒も教えはじめた頃は計算ミスが多いといっていました。
センター試験で数学は満点だった高校生でも計算ミスをしています。
私なんて年々計算ミスが増えていることを実感しています。w
でも高校入試やセンター試験程度の問題なら満点取れます。

「え?ミスして満点っておかしくない?」
と思うでしょう。
ミスはするんですが、試験中にミスに気がついて訂正してくるから満点になるんです。

原因は試験時間という限られた中で答えを出さなければならないという焦りです。
もちろんレベルに関係なくあります。

高校生になってかけ算九九を間違えるというのはほとんどないと思いますが、
高校数学ならではの基本計算でもミスは出ます。

中学生の数学では当然ながらもっと多いです。

原因としての大きな要因は、「人間だから」です。
ミスのない人はいません。

数学に限っての話ではありませんよ。
ミスは誰にでもあります。
しない方が気持ち悪いくらいですよね。

でも、計算ミスにしても試験中に気がつけば直すことはそれほど難しいことではないのです。
試験の場合は時間との闘いになるのであまりゆっくりとはできませんが減らす方法はあるのです。

計算ミスをなくすことはできません。
しかし、減らす方法はいくつかあります。

計算ミスを無くす方法はない

「ミスをなくす方法」というのはこの世に存在しません。
もし、「ミスをなくす方法」というものがあれば、それは「うそ」です。

あればこの世の中に『訂正』という文字はなくなるでしょう。
実験というものは必要なくなりますし、全ての試験は消えてなくなるでしょう。
だって、全て計算通りにいくなら「失敗」がなくなるんだから会社の倒産とかも起こりません。
そんな完璧な計画や計算を今まで観たことはありません。

人はミスはしますが、それを補えば良いんですよね。

試験でいえば試験時間内に気がついて訂正すれば良いのです。
センター試験で満点取ってくる人も試験中計算ミスに気がついて、やり直して満点だったという人がほとんどです。
途中一度もミスなく消しゴムを使わず答えが全てでたというのは滅多にないですね。

ミスを減らす方法はいくつもありますが、その中でも「計算ミスを減らす方法」について簡単にできるものだけでもお伝えしておきますね。

小学生でもできる計算ミスを減らす方法

ミスを減らす方法はいくつもあります。
方法はいろいろあるから全国トップレベルの高校生でもミスは多いけど、それを減らすこともできるんです。

ただ、一度にいろいろとお伝えしても吸収できないのでここでは1つお伝えします。

\(\,20\,\)年くらい前から全国に言い続けていることなので知っている学校の先生や塾の先生方もいることでしょう

「= 縦にをそろえる」

これを普段の計算から取り入れて下さい。
例えば、

12-5+6+8-7+5-4

という問題があったとしましょう。
自分でやってもいいし、お父さんやお母さんや先生方は生徒さんにやってもらってもいいでしょう。

 \(12-5+6+8-7+5-4=\cdots =\cdots\)

となっていませんか?
どういう事かというと、
式を横にのばしているということです。
この計算では数が多いので横に書き切れないから縦にした人もいるかもしれませんが、
計算ミスをしている人はいませんか?

これは小学生でも暗算で出来る問題なので、ミスする人は少ないと思いますが、
中学生の多項式の計算などではミスする人が多くなってくるでしょう。

そこで、

 \(\hspace{10pt}12-5+6+8-7+5-4\\
=\cdots \\
=\cdots\)

と、=を縦にきれいに並べるようにしてみて下さい。
計算ミスは減るはずです。

高校生になると、計算が長くなるので自然と=を縦につなぐようになりますがこれを意識的にすると計算ミスは減ります。
間違いありません。(十年以上前にメルマガに書いてから随分定着してきました。)

 \(12-5+6+8-7+5-4=\cdots =\cdots\)

よりも

 \(\hspace{10pt}12-5+6+8-7+5-4\\
=\cdots \\
=\cdots\)

と最初の行から=を縦につなぐ方が良いですよ。

何故なら、
一行目に計算ミスをする人が多いからです。

高校生の複雑な計算処理では特にです。
これができていない生徒で数学が得意という人はまずいませんからね。

1つだけ注意しておきますが、計算ミスが減るんだからね。
なくなるんじゃないよ。
「計算ミスしたぞ」って文句を言ってこないように。

このことは小学生の頃からくせにしておくといいです。
中学生になったらそうするという人は中学生になってもやりません。

小学生には好きに計算させて良いですけど、はやい時期からの方が身につきやすいので小学生の頃からやっておくことをおすすめします。

さて、ここで問題になるのが、
「ノートがもったいない」
という人がいることです。

誰がノートは上から順に使うって決めたんですか?
学校の先生を満足させるためですか?

ノートの右端が余るからだと思うのですが、右には別の計算をすれば良いでしょう。

学校の先生はびっしり書いてあるノートを喜びますが、それで成績がよくなるということはありませんよ。
だいたいノートの隅々に文字をうめようとして書くのが遅くなっている人も多いですが、時間のムダです。

あのですね~、計算用ノートは綺麗なノートでなくて良いので1冊数十円で手に入ります。
その一部を使うのにケチって君の貴重な時間を無駄にするぐらいならノートの一部を贅沢するぐらい何ともないですよ。
そこでムダにしたと思える部分があるなら、そこで稼いだ時間を将来社会のために使って下さい。

それに、
中学から高校まで(小学校でも)ノートに計算式しか書かない問題なんてほとんどないでしょう?
ノートに計算式しか書いてない生徒がいれば成績悪いに決まってます。

それは、またの機会にお伝えしますが、ムダになる部分はほとんどありませんよ。
気にせず、今すぐ、=を縦につなごう。

もう一度言います。

=は縦につなごう。

必ず計算ミスは減ります。

しかもノートがきれいにまとまっているように見えるので数学が得意に見えるという、おまけ付きです。
(字が汚くてもきれいにまとまっているように見える。ただし、成績が良くなっていることにはなりません。悪しからず。)

計算ミスが減れば、テストで数点から数十点分上がるんだと思えば、「やらない」意味がないでしょう。

もう一つの効果的なミスの減らし方

最もミスを減らす方法、それは、
「見直し」
です。

これ以上に効果的なミスの減らし方はありません。

ちょっとした勘違い、ちょっとした気のあせり、はささいなミスを引き起こします。
試験中は余裕がなくなっているから余計にミスをしやすい状況です。

見直しで1つミスを見つけて訂正できたとしたら、それだけで数点のアップです。
公立高校入試だと一問3点くらいはあるので、これが5教科で1つずつミスを見つけて訂正できたら15点アップできます。
確実に合格に近づくと思いませんか?

実力テストの結果で15点あがっていたら順位はどうなっていますか?
志望校合格するには「あと何点足りない」「あと何点プラスできるようにがんばろう」と学校の先生に言われませんか?

その一部は今の状況でもできることあるんです。

「見直している時間に他の問題を解きたい」という気持ちはわかります。
でもね、満点を取る必要はないんですよ。

それに、一度やってみて分からない問題は試験中には分からないままです。
作業方法を変えて解決する場合もありますが、だいだいが解けずに時間のムダに終わることが多いです。笑

やるなといっているのではありません。
試験を受けるときの優先順位の問題です。

試験中にわからない問題が、突然ひらめいて奇跡的に解けるなんてことはありません。笑
試験の問題は知っているか知らないかの違いで差がつくもので、わかる、わからない以前の問題が多いです。

試験の結果は試験を受ける前の準備で上限はだいたい決まっているのですよ。
準備した以上になることは先ずありません。
準備した上限の中でどれだけミスしないかで得点が決まります。

例えば、高校入試範囲の\(\,70\,\)%の知識を覚えているとしましょう。
たまたま覚えていたところからだけ出題されたとしたら\(\,70\,\)点です。

でも\(\,10\,\)%(\(\,10\,\)問に\(\,1\,\)問の割合で)ミスしたら\(\,70\,\)点のうちの\(\,90\,\)%\(\,63\,\)点です。

わからない問題にチャレンジする前に見直しをする。
その方が全体で高得点になる、というのを体験してみて下さい。

もう一度言いますね。

満点は必要ありません。
見直しを優先させましょう。

私たちは普通の人間です。

ミスもすれば不得意なものもあります。
ほんの少しでも前進すればそれで成功ですから、できるだけ準備、努力はするようにして自分のペースでやって行きましょう。

1つずつやれることをやっていきましょう。

⇒ 中学生が数学で計算スピードが遅い原因とミスが多い人に必要な計算力

中学生でも意識しないとできないことです。
才能とかセンスではなく、やろうと思えば今すぐできることなので気持ち次第ですね。

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