中学1年であつかう「資料の整理・活用」は他の分野と融合されにくいという特長があります。
だから大問としてあつかうほどの難しい問題は出ません。
ただし、基本用語と意味は聞かれますので入試対策として注意点をお伝えしておきます。
資料の整理の特長
この分野の特長は、分野が単独だと言うことです。
中学1年の最後にありますが卒業するまで関連分野がないのです。
高校1年でやる資料(データ)の活用もセンターまでほとんどの高校生が関連分野がないのと同じことです。
だから、応用となる融合問題を練習する必要はほとんどありません。
しかし、逆に気をつけておくこともあります。
入試まで間があるので忘れてしまうということと、
忘れていると全く点数がとれないということです。
資料の整理の問題は○か×かがはっきりしている
資料の整理で聞かれるのは、
資料の中、または度数分布表から自分で見抜き出して答える、
ということになりますが用語の意味を理解していなければ、全く答えられない単元です。
ここの用語を覚えていないと、この単元そっくりそのまま落とす可能性があります。
つまり0点。
逆に理解して覚えていれば落としようがないほど簡単です。
高校入試ではこういった苦手な分野は作ってはならないというのが鉄則です。
あちらこちらで何度も言うことになりますが、数学は言語科目です。
資料の整理、活用に出てくる用語も数学の言葉なので覚えておかなくては使えませんよ。
資料の整理で出てくる用語
\(\color{blue}{\fbox{中央値}}\) \(\color{magenta}{\fbox{最頻値}}\) \(\color{orange}{\fbox{平均値}}\) \(\color{red}{\fbox{近似値}}\)
など割と多くの言葉が並びます。
⇒ 代表値とは?度数分布表の平均値,中央値の求め方と最頻値の答え方
特に中央値と平均値の違いを勘違いしてしまう場合が多いので、確実に用語の意味は確認しておいた方が良いです。
考えても出てくるものではないからです。
それぞれを求める問題は公立入試の小問集合によくでるので公立高校過去問で何度も解説していますが、
ここでも簡単に説明しておきます。
中央値は、資料(データ)の一つひとつを小さい(または大きい)順番に並べたとき、
真ん中の順位にくる『値』
です。
何番目かではありません。
他にも、
\(\color{black}{\fbox{度数}}\) \(\color{black}{\fbox{度数分布表}}\) \(\color{black}{\fbox{階級}}\) \(\color{black}{\fbox{階級値}}\)
などもありますね。
すべて忘れていては点になりません。
データが並んだ場合と度数分布表で与えられた場合とではデータの値のあつかい方が違うので注意しておきましょう。
度数分布表では『各階級にある値はすべて階級値とみなす』のですよ。
どれも基本的なことしか聞かれないので応用問題を探すより、
基本問題を何度も間隔をあけて復習しておくと忘れずに済みますよ。
3年生の春休みから実力テストに合わせて始めても十分に間に合います。
入試\(\,1\,\)週間前でも復習できます。
ただし、入試\(\,1\,\)週間前に\(\,1\,\)点でも多く取る対策として、その余裕があればですけどね。笑笑
ですがすっかり忘れているというのも今やっていることが無駄になるので、
長期休暇ごとに宿題ででるでしょうからその際に総復習しておくと良い単元です。
簡単な問題ばかりですが、理解が足りていないと点が取れない分野なので言葉の意味はしっかりと理解して覚えましょう。
ちょっと注意が必要なものもあるので定着させるために多少の演習と、復習は大切です。
高校生でもあまり分かっていない「近似値」や「有効数字」などは今のうちに基本的なことを理解しておけば、高校の理科などで少しは役立ちます。
⇒ 近似値とは?誤差の大きさと真の値の範囲の表し方(中1資料の活用)
あまり高校入試で取り上げられないところではありますがこれから増えてくる可能性は十分にありますね。
⇒ 有効数字とは?桁(けた)数と四捨五入の方法と表し方(中1資料)
ここは放っておかずに手を着けておくことをお勧めします。
教科書ではおそらく不足することになるでしょう。
大学入試では必修分野になっているのでセンター試験、共通テストで必ず出題されますので、
この『資料の整理』分野は、『球』と同様、これからますます要注意項目となりますね。
代表値の前に度数分布表はきっちり理解しておきましょう。
⇒ 代表値とは?度数分布表の平均値,中央値の求め方と最頻値の答え方
入試で問われる問題のほとんどは代表値です。
中学数学の項目は実はそれほど多くはありません。
要領よくやれば短期での復習はできますよ。