「0で割るというのは0をかけるのと同じですね」という小学校3年生の宿題解説のプリントを10年くらい前に子どもが持って帰ってきました。普段は宿題など見もしないし勉強に関して何も言わないのですが、このときは偉そうに?学校の先生に向けてちょっと訂正しておきました。(笑)
このことは10年ぐらい前にブログやメルマガでも書いたと思うのですが、
あれからかなりの時間が経ったのですが、先日お母さん方と話をしているときに、
「1÷0=0」
という返事が返ってきて、いまだにそういう人もいるのかと思って中学生、高校生に聞いて見ると同じ答えをする生徒がいました。
小学校でそう習ったということでした。
これってかわいそうすぎます。
子どもが学校で間違えて教えられたときはプリントを通じて担任に連絡を入れたので、その後その先生は間違えて教えることはしていないでしょう。
でもいまだに間違えて教えている小学校の先生はいるようです。
さすがに中学校、高校で間違える先生はいないでしょうが、小学校の先生が間違えていることに気がついたら先生に教えてあげましょう。
「間違えてる!」と強くは言いにくいでしょうから、さりげなくで良いので伝えてあげると良いです。
「『0で割る』って電卓では『できない』とでるのですが、よくわからないので教えて下さい。」
とその先生が調べるたり、他の先生方と話をして気がつけば今後間違えることはないだろうから何でも良いです。
自分の子どもだけに教えても良いのですが、その先生が30歳だとすると後の30年間で教えられる子供達はかわいそうでしょう?
「0で割る」というのはできません。
電卓の種類によって違うと思いますが「1÷0」って入力してみて下さい。
「0で割ることはできません。」
「ERROR」(エラー)
などと表示されるのではないでしょうか。
0をかけることはできます。
1×0=0
0を割ることはできます。
0÷1=0
でも
0で割ることはできません。
難しいことを考えなくて良いのでちょっとだけ説明しておきます。
例えば、
1÷1=1
1÷0.1=10
1÷0.01=100
となりますが、これって終わりがありません。
1÷0.00001=100000
のように割る数の0の数だけ1の後ろに0がついてきます。
割る数を限りなく0に近づけていると、
割る数は「0.00000000・・・」と永遠に続きます。
すると、割った値は限りなく大きくなります。
難しい説明が欲しい人は調べて見てください。
数学らしい難しい説明が書いてあると思います。笑
難しいことは高校の数学Ⅲや大学で習うと良いです。
そんな難しいことは必要ありませんので、今はこういった限界のない計算はできない、と覚えておくだけでも良いですよ。
ちなみに、0で割った値が無限大(∞)という人がいますが、無限大は「値」ではありませんので、答えは『なし』とすれば良いです。
宿題などで見かけたらそう書いておいても良いですね。
そうすれば先生も気がつくはずです。
それでも「×」とされたら、そのときは速攻で学校に連絡してください。
あなたの(子どもの)答えが正解なのです。
他にも中学校の先生が大胆に間違えていることもありますが、それは例題を含めて別の記事にしたいと思います。
「0で割ることはできない」
これは算数も含めた数学での約束なので中学生も高校生も注意しておきましょう。
\( {ax=b}\)
この方程式を \(x\) について解く時、
\( \color{red}{a=0} , \color{red}{a\neq 0}\) の場合分けが必要です。
文字式での割り算をするときも「0では割れない」のですよ。
これも大きな誤解です。