センター試験において、または大学入試において、数学は差がつきやすい合否を左右する重要な科目です。ほとんどの受験生が受けることになるので無視することもできませんよね。でも、本当にむずかしいのでしょうか?対策方法はないのか、と問われればありますよ。

数学は合否を左右する科目

国語などは、100点もいるにはいますが少ないし、逆に0点というのもそんなにいるものではありません。
だからどちらかいうと差がつきにくい科目に属します。
不得意とはいえ、そこそこの点数は取れますよね。

しかし数学は違います。
百点もいれば、0点もいるという非常に差がつきやすい科目です。
不得意な人はとことん点数が取れません。
これは一度でもテストを受けた人なら感じているでしょう。

簡単な話をすると、小学生にセンター試験の国語の問題を解かせても、0点というのはあまりないのではないでしょうか?

では、数学はどうか?
おそらくほとんどの小学生が0点です。
だって定義されている言葉すら知らないのですから当然ですよね。
2次関数って何?
ベクトルって何?
対数って何?
ってなりますよね。

数学には約束された言葉やルールがある

そう、数学には定義された、数学の世界で使われる約束された言葉があるのです。

それが‘定義’そのものであったり、‘公式’であったりします。
そして,この定義や公式をどれだけ確実に、
どれだけ多く知っているかで差が大きくついてしまう科目なのです。
もちろんそれだけで髙得点が取れるというほど甘いものではありませんが、それらの基本もなくて得点出来る科目ではないのです。

センター試験で出される問題は、難しくはありません。
本当のことをいえば、問題作成者の誘導がなければ難問ですが、順序よく解けばある程度先に進めるように作成者がつくってくれているのです。
何故なら、解答を見ると、「ああ、そうか」と思う問題って多いでしょう。

そんな問題なので,
「気がつかない」「気が付くかどうかだ」などと勘違いしてしまうのです。

センター試験数学の対策

センター試験の数学の問題のコツは、気が付くかどうかなのではなくて、
気が付くように勉強しておくのです。

どうすればいいかというと、まずは、基本的な用語や公式を確実にあなたの知識としてものにしておくこと、それが第一歩です。
教科書の基本的な知識ですね。
これがないと始まりません。
始まりませが始まれば割と先まで進めるんです。

あたり前に聞こえるかもしれませんが、それがないと次のステップに進めないのです。
高得点を取りに行く対策として、問題を解くときに必要な作業を身につけて行きますが、
教科書にある言葉を知らないと早い段階で手が止まってしまうのです。

数学は日本だけのものではありません。
世界で通用する共通の約束がされています。
だから問題の中では説明があることはほとんどありませんので知っていなくては問題の意味が取れないのです。
センター試験の数学の問題の流れの特徴なのでここが大きなポイントになります。

センター試験の問題は一番最初の条件から最後の設問に飛ぶと難問です。
しかし、実際には問題作成してくれた人が順番に解いていけば最後までいけるように、誘導してくれています。

だから対策は簡単で、
誘導に乗れるだけの教科書の知識は得ておく。
誘導にのって続き進めるだけの計算力をつける練習をしておく。
それだけです。

もちろんセンターの特徴でもある「図がない」は自分の手を動かして補う必要はあります。
でもそれだけです。

むずかしいと考える前に基本的なことをやって見てください。
1ヶ月から2ヶ月あれば結構得点は上がりますよ。

センター試験では高度な言葉は必要ではない

センター試験では高校の教科書理解の度合いを測ります。
だから教科書の基本的な言葉や公式でも十分通用します。

でも、より多くの公式を覚えておくと、つまづいたときの引き出しが多くなるのでさらに有利に問題を解くことができ、時間に余裕がうまれ、見直す時間が増え、相乗効果で高得点を安定して取れるようになるということは言えます。

しかし、教科書には乗っていない公式を使わないと解けない問題はありません。
全て教科書の知識ないで解ける問題なのです。

高得点が取れない人に共通しているのは、
教科書的な知識が乏しく、必要な作業もしていないということです。

例えば、センター試験の過去の問題で、「円に内接する四角形」というものはしばしば出されています。
では、「内接四角形」について、どれだけの公式を知っているのでしょうか?
・対角の和が180゚
中学生でも知っているこの事実、これは知っていないと問題は解けないでしょうね。

他には?

いいんです。
知らないなら、その場で自分で見つければ、自分で気付けば良いんですから。
でも、それができないんですよね?
だったら、前もって覚えておくしかないでしょう?

そんな、
「これを知っていれば」
「これが思い出せれば」
を、試験が終わってから言ってても点数は変わりませんからね。

応用できるように、小手先のテクニックに頼った数学ではなく、基本の基本となる定義をしっかり覚える数学をやっておきましょう。
それだけでもかわれると思います。

そして、それができてからもっと余裕を持てるだけの情報量を習得して試験に臨みませんか?

センター試験や入試の数学問題にかくされた意図

あまり大々的に言われていませんが、大学受験の数学で常識として知っていて欲しいことがあります。

大学入試の数学は、中学の図形を知っているものとして出題されてきます。
高校生が受験するんだから中学は卒業している、当たり前だろ、と思うでしょうけど、
「なんだ中学の数学かよ」と思ったあなた、センター試験、本試験で痛い目を見るでしょう。

あなたに数学の偏差値が80以上あって、合格は必ずできると言うなら良いでしょう。

しかし、

  • あまり模試でも得点出来ていない
  • 確実に数学では点数をかせぎたい
  • せめて平均点くらいは取りたい

と思うなら中学数学、特に幾何分野は是非復習しておいて下さい。

きっと、センター試験にかくされた問題の意図が少しは見えてくると思いますよ。

問題作成者の意図は、

中学の数学の知識は当然持っている受験生が受けるテストであり、
数学の基本となる数学の言葉の確認にあるのです。

センター試験を本気で対策したい人は

センター試験数学の攻略法-対策編

にまとめてありますので参考にして下さい。
ここにあることを完全に外せば問題は作れません。