確率の問題は、樹形図が書き出せれば解けます。
高校受験だけではなく高校数学(センター)でも樹形図がかければ解けます。
しかし、場合の数が多くなると書ききれません。
そのため、場合を調べるというのが大きく取り上げられるようになりましたが、中学の間は樹形図でほぼ終わります。

樹形図がすべてといって良い

中学生の確率は、「確からしさ」という算数の延長から始まりますが、
樹形図が大きなポイントとなります。

大げさに言えば、中学数学の確率は樹形図が書ければほとんど解決する
といっても良いのではないでしょうか。

もちろん、樹形図の書き方にもよりますが、
コツをつかめば規則性が見えてきて、
すべてを書かなくても全体が見えてくるので、
さほど時間がかからなくなってきます。

とにかく樹形図を書き上げることを意識して取り組むと良いでしょう。

樹形図ではなく表を使った方が早いものや、
組み合わせを書き出した方が良いものももちろんあります。

問題に応じて適切な引き出しをもっておくためにも、復習重視で取り組みましょう。

問題集や学校の授業の解き方がすべてではありません。
余裕があれば高校の簡単な確率問題に当たっておくと高校受験の問題は楽に思えるでしょう。
ただし、高校の確率も基本はすべての場合、つまり樹形図が基本になりますので高校入試に向けてはあまり深く追求する必要もありません。

確率の問題は他分野との融合が増えてきている

この単元で重要なのは問題の意味をしっかり理解する(読み取る)ことです。

例えば最近出題されることが多くなっている座標上での確率問題は、
ちょっと見ると関数のようで実は確率の問題だったりします。

関数が苦手だからというのは理由が別にありますが、
確率と関数の融合問題は比較的簡単なので捨ててしまうのはもったいないです。

確率の基本通り樹形図を書いて、組合せを調べて規則性を見つけたり、
すべて書き出すという一見面倒に思える作業ができるかどうかなのでやれることはすべてやる、
それくらいの気持ちでいて下さい。

融合されていて難しそうに見える問題ほど、
基本的な「メンドウ」と思える作業をすると簡単なことが多いです。

いきなり答えが出る問題は少ないですので、試しに手を着けてみると良いですね。
答を出したければ、
「すべて書き出すぞ!」
と踏み込めば、だいたい解ける問題が多いですから最初からあきらめないようにしましょうね。

そのためには問題を読みながら、具体的に例をいくつかあげて書き出して見ることです。
問題の意味さえ取れればさほど大きな計算は中学数学の確率ではありません。

場合の数については公式がないわけではありませんが、中学では習いません。

だからといって使っていけないと言うこともないので、少し余裕のある人は、
高校の数学のほんの基礎部分だけでもやっておくか、教えてくれる人がいれば聞いて、
計算方法だけでも覚えておくとかなりの差が出てきます。

「高校の数学を使って良いのか?」
いいに決まってるじゃないですか。
数学に使ってはいけないという決まりはありません。

そもそも、高校入試って答だけって割と多いでしょう。
何を使って解いたかなんて採点者はわかりませんよ。
当てずっぽうで書いた数値かもしれないけど、合っていれば正解にしなければなりません。
(「途中過程を書け。」という指示のある問題はダメですけどね。)

ほとんどの中学校では3学期の最後あたりに確率が入ってきます。
十分な練習も出来ないまま、3年生に進むこともあるので、
春休み少し時間を作って復習、そして掘り下げた練習をしておくと良いかもしれませんね。

「確率」はほぼ、入試に出ます

そして確実に作業をすれば、得点しやすい分野でもあるので基本は大事にして下さい。

1つ数年後の話をしておきます。
大学入試センターが行うセンター試験や共通テストでは確率の問題はもちろん出てきますが、
樹形図では書き切れない問題が出てきます。

しかし、
「樹形図である程度規則性を見て取っていますか?」
ということを問題に取り込んできています。

いくつか樹形図で見たらその次は、
「すべての場合を書き出していますか?」

という順序で問題が構成されています。

高校生になってもわからないかもしれないけど、
場合を調べることが目的といっても良いので、当然ですね。

樹形図は場合の数や確率の基本だということは忘れないでください。

確率の練習問題も別に取り上げますが、

⇒ 資料の整理(活用)の用語と特長および対策

得点し易いということでいえばこれが1番です。